本日、4日、午前8時半すぎ、堺市西区で通学途中の小学生3人が車に衝突され1人が軽傷を負いました。
車はそのまま現場を去っていて、警察がひき逃げ事件として捜査しているそうです。
毎朝、子どもたちが登校する道で、このような事件が起こると、お父さん、お母さんは、安心して見送ることはできないですよね…。
今回は、ひき逃げについて、この事件をもとにお話ししていきます。
通学中の小学生3人を車がはねる
4日午前8半過ぎ、堺市西区北条町2丁で「児童3人が通学中に車両と接触」と、児童が通う小学校の校長から警察に通報がありました。
警察によると小学2年の男子児童3人が学校に向かっていたところ、後ろから来た車に体の左側を当てられ7歳の児童1人が転倒し右肘に軽いけがをしました。
車の運転手は救護することなく、車は現場を去ったということです。 児童は1列になって歩いていたところ、後ろから来た車に衝突されたということで、そのまま登校しましたが、事故の話を聞いた校長が警察に通報したということです。
引用元:8関テレ
逃げた車は、シルバーだということしか、現在、わかっていません。
いち早く、犯人が捕まることを願ってます。
ひき逃げとは
ひき逃げとはどんな行為?
ひき逃げとは、交通事故で人を死傷させてしまった際、必要な処置をせずにその場から逃げる行為のことをいいます。
本来は交通事故で人を死傷させた時点で罪に問われるのですが、現場から立ち去ってしまうことにより、その行為についても罪に問われることになります。
道路交通法上の救護義務違反
ひき逃げが罪に問われるのは、道路交通法72条の救護義務に違反するからです。
救護義務とは、交通事故で負傷させた相手を保護したり、助けたりする義務のことです。
加えて、警察への報告や二次事故を防ぐために可能な限り事故現場の措置も行わなければなりませんし、警察を呼んだ後も到着するまで現場にいなければなりません。
原則的には、救護義務に相手の怪我の度合いは関係なく、仮に軽傷だったとしても処置をする必要があります。
人通りの多い場所で事故を起こしてしまった場合、周囲の方が事故を起こした本人を差し置いて救護活動を行うこともあるかもしれません。
その際、事故を起こした本人が何もせずに現場からいなくなってしまうと、それもひき逃げになります。
運転していて、誤って人にけがをさせてしまった場合、絶対パニックになってしまうだろうな…。
怖くて逃げてしまう気持ちもわかるかも…。
そうだね…。
目の前に、自分のせいで人が倒れているんだもん。
そりゃ、怖いよ…。
けどね、怖いからって逃げたら、ひき逃げになるんだよ…。
理由なんて関係ない。
相手が軽傷だったら、とりあえず、安全な場所に移動させて、警察、救急車、自分の保険屋さんに電話をして。
怖いからって理由にならないよね…。
重症だったらどうするの。
怖すぎるよ…。
怖すぎるけど、まず、救急車に連絡して!!
すぐに来てもらえるようにちゃんと場所も正確に伝えて。
もし、震えてできない場合、近くに絶対人がいるはずだから、その人たちに助けを求めるのもいいかもね…。
とにかく、もし、このような事故を起こしてしまった場合、絶対その場からいなくなっちゃだめだよ!!!
うん。わかったよ…。
ひき逃げの罰則
【ひき逃げ】をしてしまった場合、刑罰を科される可能性があります。
まずは、救護義務違反に対する刑罰です。これは、10年以下の懲役又は100万円以下の罰金です。
自動車運転処罰法違反の罪
相手を死傷させた場合は、自動車運転処罰法違反の罪に問われます。
この法律で規定されている罪のうち主なものは、過失運転致死傷罪、危険運転致死傷罪、準危険運転致死傷罪の3種類です。
・過失運転致死傷罪
自動車を運転するにあたって必要な注意を怠って事故を起こし、相手を死傷させてしまった場合、この罪に問われる可能性があります。
罰則は、7年以下の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金です。
・危険運転致死傷罪
飲酒運転や高速運転など、基本的な交通ルールを無視した無謀な運転を行い、事故を起こして相手を死傷させてしまうと、この罪に問われる可能性があります。
過失運転致死傷罪なのか危険運転致死傷罪なのかを決める基準は、故意の有無です。ここでいう「故意」については、危険な状態で運転していたかどうかという部分が重要になります。
たとえば、
- アルコールなどに影響を受けて正常な運転が難しい状態
- 進行の制御がきかないような速度が出ている状態
- 信号無視をし、さらに大きな危険性のある速度が出ている状態
罰則は、1年以上の有期懲役で、最長20年になる可能性があります。
・準危険運転致死傷罪
危険運転致死傷罪では基本的に、正常な運転が困難な状態に至っていないと要件を満たさないため、そのことが立証されないとこの罪に該当しません。
この部分を補完するような役割をもつのが、準危険運転致死傷罪です。
この罪は、正常な運転に支障が生じる「おそれ」があれば該当します。
罰則は、1年以上15年以下の懲役です。
危険運転致死傷罪と準危険運転致死傷罪の最長刑期はそれぞれ20年と15年ですが、これは厳密にいうと相手を死亡させた場合です。
怪我をさせただけの場合、最長刑期は少し短く、危険運転致死傷罪は15年、準危険運転致死傷は12年です。
ひき逃げと当て逃げの違い
交通事故を起こして現場から離れる行為には、【ひき逃げ】のほかに【当て逃げ】があります。
どちらになるかの一般的な基準は、人の死傷があったかどうかです。
死傷者がいるのに救護活動をせずに逃げてしまうとひき逃げになりますが、人ではなく、物に衝突して現場から立ち去った場合は当て逃げになり、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金となります。
人が相手だと、【ひき逃げ】、物が相手だと、【当て逃げ】になるんだね。
【当て逃げ】の場合は、ひき逃げに比べて、ちょっと刑が軽くなるっていうことは、
人の命にかかわることは、やっぱりそれだけの【重さ】があるということなんだね。
嘘をついて後からばれると、信頼も失って友達もいなくなるけど、正直に『ごめんね』とつたえると、許してもらえる事が多いじゃん!
それと同じだってことでしょ?
そうだね。
まあ、【ひき逃げ】と、【嘘つくかつかない】は根本的には、一緒だね。
けど、重みが違うことは、理解してね。
【ひき逃げ】は、ひとの命がかかわっているんだから、まず、そこで逃げちゃうと一生後悔していきなきゃいけなくなるんだよ。
【当て逃げ】も、相手の車だったり、ガードレールを壊して逃げることで、誰かが辛い思いをして、またそのせいでお金がいる。
お金を稼ぐことはすごく大変だし、もし、ぶつけ車が、納車したての【新車】だったらって思うと、不憫でしょうがないよ…。
うん。
そうだよね、甘く考えていたくよ…。
僕のせいで人の人生を狂わしちゃう可能性があるんだから。
ちゃんと、罪を償わなきゃね。
ひき逃げ:ネットの反応
そうです。その通りです。
逃げてしまった事実は、もう変えることができません。
ですので、どんな言い訳も無意味でしょう。
『だったら、このまま逃げてばれずに…』と思っているかもしれませんね。
しかし、必ずいつかばれます。
後々、ばれて罪が重くなるくらいなら、はやく自首して罪を償うべきです。
今回の、小学生3人は軽傷だったからよかったものの、重症や命を失っていた場合、平然と普通の暮らしができるのでしょうか。
一生、悔いますよ。
いち早く、自首してくださるのを願います。
まとめ
今回は【ひき逃げ】についてまとめました。
日本での2022年上半期(1月~6月)の全国交通死亡者数は1158人だそうです。
1948年以降最少になったといわれていますが、まだまだ多い人数です。
ひき逃げ数は、年間、1万件ほどと言われています。
とんでもない数ですよね…。
ひき逃げを防ぐ方法としては、【自己意識】が一番なのですが、それができていたら、このような数字はでませんよね。
ですので、【目撃情報】、【防犯カメラ】が必要となってきます。
目撃した方は、少しの情報でもいいので、警察のほうへご連絡してください!
あなたの、その勇気で救える人もいると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!